高校時代の甲子園出場を経て大学まで続けてきた野球は、自身の人間性が育てられた、非常に大切な経験でした。採用面接の場でこのエピソードを話すと、面接官の方々は真摯に耳を傾けてくれたんです。この姿勢から、社員一人ひとりの個性を大切にしてくれる社風だと強く感じ、入社を決めました。
実際に、野球というチームスポーツで身につけたコミュニケーション力は今の職場でも活かすことができています。ただ、「このクルマを買ってください」と伝えるだけでは、当然お客さまの心は動きません。言葉の温度感や話すペースにまで気を配り、お客さまに寄り添う姿勢を大切にしながらご提案することを日々心がけています。
また、メンバー間でも普段から「気遣い」ができていなければ、お客さまへの接客対応にも影響が出てしまうと思います。後輩を指導する立場として、相手を思いやりつつ、「こういう行動をすると良い」という点は積極的に伝えることも意識しています。


カーライフアドバイザーの主な仕事は、お客さまとクルマとの出会いをサポートすることです。具体的には見積もり作成や下取り査定等を行いつつ「今、クルマを乗り換えるメリット」を分かりやすくお伝えします。会社とお客さまの橋渡し役として、購入を具体的に検討されている方だけでなく、まだ予定のない方に対しても、それぞれの状況に合わせた最適なご提案を心がけています。
印象に残っているのは、初めてご来店されたお客さまから「今日は購入するつもりはなかったけど、あなただから決めました」と言っていただいたときのこと。相手の気持ちに寄り添い、丁寧に要望を探っていくことが、きちんと実を結ぶと実感できた瞬間でした。また、点検で来店されたお客さまに新しいクルマをご案内させていただいた際、当初は購入予定がなかったにも関わらず、最終的に納得いただき、ご購入いただいたこともありました。こうした経験を通じて、一人ひとりの状況や思いを深く理解する過程が、信頼関係を築くうえで何より重要だと学びました。
人との関わりは時に難しく、うまくいく場面もあれば、そうでない場面もあります。生活スタイルや要望など、お客さまのそれぞれの状況は千差万別で、同じアプローチが通用するとは限りません。だからこそ、どうすればお客さまに納得してもらえるのか。どうすればわかりやすくそのクルマの良さを伝えることができるのか、日々考えています。時には大変なこともありますが、相手との信頼関係を築けたときの喜びは何ものにも代えがたく、私にとって最大のやりがいとなっています。


私の目標は、店長やさらに上の役割のメンバーとしてチームを率いていくことです。尊敬できる上司を見ていて、自分も後輩から「この人を支えたい」と自然に思ってもらえるような存在になれたらと考えています。クルマの営業というと、最初から専門的な知識が必要だと思われがちです。確かにクルマが好きな人や運転が得意な人は強みを活かせますが、そうでなくても、不安に思う必要はありません。私自身、入社当時は車について詳しい知識を持っていませんでしたが、日々の業務を通じて自然に必要な知識を身につけることができました。
当社は小売業でありながら、サービス業としての側面も持っています。お客さまが何を求めているのか、次に何をすべきかを察知する。お店というチームで目標を追いかける中で、上司や先輩、同僚に対して何を協力してもらうべきかを予測する。そういった周りを見る力のある人が、この仕事には向いているのではないでしょうか。
営業の仕事は人と人との関わりが全て。だからこそ、いつも予想通りにいくわけではなく、時には難しい場面に直面することもあります。でも、そんな状況を一つひとつ乗り越えていくことで自分自身も成長できる、やりがいも大きい仕事だと感じています。


休日の過ごし方
会社の野球部に所属しており、シーズン中は練習や試合で汗を流しています。また野球がない日はゴルフ、冬にはスノーボードを楽しむなど、一年を通してスポーツに親しんでいます。他店舗の先輩方との交流も深く、自然と情報交換の機会も増えていますね。